経済社会総合研究センター 研究活動

2008年度 直接金融市場の変貌と資本市場の新たな展開-プロジェクトファイナンス、不動産の証券化からデリバティブ-

プロジェクト内容

金融システム改革の重要な柱として資本市場改革が位置づけられる。わが国では間接金融が優位で、金融仲介機関としての銀行の地位が圧倒的に強く、資金供給側の金融資産選択も預金に偏重してきた。しかしながら、近年、その金融仲介機能が低下し、新しい資金調達手段として資本市場の機能が注目されてきた。様々な資本の流動化と証券化であり、2001年に誕生した不動産証券化市場(J-REIT)も一つの典型的なモデルである。この課題は企業のイノベーションの活性化という視点に止まらず、資産デフレへの対応、地域経済の活性化という視点からも解決が求められる。本研究は直接金融市場の新しい展開と資本市場の動向を分析し課題を抽出するとともに、それを支える学問諸領域を確認する。

プロジェクトメンバー

◎小野 宏哉    経済学部・教授
 成相 修     経済学部・教授
 真殿 達     経済学部・教授
 中島 真志    経済学部・教授
 高辻 秀興    経済学部・教授
 高 巌      経済学部・教授
 佐久間 裕秋   経済学部・教授
 籠 義樹     経済学部・准教授
 清水 千弘    経済学部・准教授
 西村 清彦    日本銀行・審議委員
 植松 丘     早稲田大学国際不動産研究所・客員教授
 赤井 厚雄    モルガンスタンレー証券・マネージングディレクター