経済社会総合研究センター 研究活動

2008年度 近代日中関係(中日関係)の担い手に関する研究--中清派遣隊と満鉄調査部--

プロジェクト内容

この研究は2つの部分からなる。近代日中関係を考えていく際に重要となるのは、その関係を担う組織の有する中国観ないしは中国情勢に関する見通しである。櫻井は、それを日本が中国大陸に有していた軍隊の動向から考えており、昨年度からこの問題を特に中清派遣隊(後に中支那派遣隊と改称)の派遣の経緯から撤収までの経過を、中国を取り巻く国際情勢と中国社会の展開との関係の中で明らかにすることを通じて研究している。王屏は中国に日本が置いたシンクタンクにおいて、どのように中国に関する研究が行なわれ、どのような中国観が形成されたのかについて、満鉄調査部の実態とその中国観を通じて見ていく。

プロジェクトメンバー

◎櫻井 良樹   外国語学部・教授
 王 屏     中国社会科学院日本研究所・研究員