田端 辰哉
田端 辰哉 (TABATA, Tatsuya )
職名
助教
学部
経済学部
学科
経済学科
専門分野

・理論経済学

研究テーマ

・内生的時間選好と貯蓄配分について

学歴

慶應義塾大学 経済学部
慶應義塾大学 大学院 経済学研究科

取得学位

修士(経済学)慶應義塾大学

主要経歴

・常葉大学 法学部

学術論文

・”Co-monotonic Allocation with Heterogeneous Agents and Non-Linear-Discounting Utility :An Example”, Economics Bulletin, 41(3) 1399-1406

その他

・”Co-monotonic Allocation with Heterogeneous Agents and Non-Linear Discounting Utility ”, 2020年5月30日, 日本経済学会 ポスター発表(オンライン開催)

・”Recursive Utility and Allocation in the Stationary Equilibrium ”, 2018年9月8日, Dynamic Models in Economics and Finance(於:イタリア Urbino大学)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

大学院を出た後、3年間静岡県の大学に勤めておりましたが、この度ご縁があって麗澤大学にお世話になることになりました。地元の千葉県で、しかも恵まれた環境の中で働けることに大変感謝しております。学生の皆さんとは比較的年齢が近いので、気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです。

教職員への一問一答

好きな言葉(座右の銘)を教えてください。
「鍛錬は千日の行、勝負は一日の行」
何か大きなことを成し遂げるには日々の努力はもちろん欠かせません、しかし、ただ努力を積み重ねてもそれだけでは力は発揮できません。いざという場面に力を発揮できる集中力や決断力、そして何が重要かを見極める大局観も併せ持って生きていきたいものです。
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
春から秋は、ほぼ毎週球場で野球を観ています。高校野球、社会人野球、プロ野球と幅広く観戦しております。冬はたまに寄席に行って落語や講談を鑑賞しています。
大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えてください。
自分が生まれ育った場所です。見知らぬ土地を旅して見識を広げるのも大切ですが、自分の考え方や性格がどのような環境で育まれたかを再確認するのもそれと同じくらい重要なことです。自分が何になりたいか、そして何に向いているか、そのヒントが育った環境に隠れているはずです。
大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えてください。
山本 七平『空気の研究』
周りの意見に流されて自分の内心に反する行動を取ってしまった経験は誰でもあることでしょう。それを誰かのせいと言い訳するのは簡単なことですが、大切なのは流されてしまった自分を客観視すること、そして次に同じような機会があれば自分の考えを少しでも伝えてみることです。

小平 邦彦『幾何への誘い』
数学の好きな学生さんにはお勧めの本です。例えば、三角形の合同条件や円周角の定理といった、中学校の数学で習うような平面幾何に関する定理の証明が紹介されています。五つの「公理」というシンプルな仮定から、直観に頼らず論理的に次々と数学的な事実を導いており、論理的に考えるとはどういうことか学ぶことができます。
専門分野に興味を持ったきっかけは何ですか?
少ない仮定から鉛筆1本で結論を導き出す理論の美しさです。身の回りで起きていることがなぜ起きるのか、その法則を説明するのが理論です。理論は無条件で成り立つわけではなく、成立するために何らかの仮定が置かれます。その仮定が少なく、そしてより幅広く成り立つほど理論の説明力は高いと言えます。
専門の研究は社会にどう活かされていますか?
経済理論を日常の生活の中で意識することは少ないかもしれませんが、人々の行動を理解するのに役立ちます(少なくとも経済学者はそう考えております)。特に私の研究テーマでは、現在得られる満足と将来得られる満足を比較する時間選好という概念を用いて、我慢強くて現在得られるはずの満足を将来に持ち越すことを苦痛に感じない人ほどより多くの貯蓄を行うという結果が示されており、貯金が多い人とそうでない人になぜ分かれるのかを説明することができます。
麗澤大学の好きなところはどこですか?
まだ着任したばかりですが、人の温かさを実感しております。同僚の先生方や職員の皆さんは温かく迎えてくださり、様々な場面でお世話になっております。学生の皆さんも、困ったときには教員や職員の方に相談すると、皆さんの立場に寄り添って親身に話を聞いてくれると思います。