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教育・研究
2021.09.28|最終更新日:2021.10.01|

【開催報告】9月25日 教育実習事前学習開講

2021925日「教育実習事前学習第1回」を開催しました。

 千葉県立千葉商業高等学校教頭  藤井大 先生を講師としてお招きし、「教育実習における英語科授業のデザイン」をテーマに、4章立ての講話をいただきました。

1 はじめに(Information gap活動)

2 教育実習における授業デザイン(1目標2計画3作成)

3 授業例(Information transfer

4 Mock Lesson Survey / Discussion

5 まとめ

参加者は、教育実習を来年に控えた3年生を中心とした教員志望者です。藤井先生の講義に熱心に聞き入り、ペアワーク活動に積極的に取り組んでいました。

また、麗澤大学4年生の梅田隆広さん、小林庄太さんによる授業実践を行っていただきました。教育実習で実際に展開した授業実践に基づく発表で、教育実習を控えた3年生にとっては、大変参考となる内容でした。

授業実践発表の内容は以下のとおりです。

1 梅田隆広さんによる教科書のリテリング30

2 小林庄太さんによるAll Englishによるenjoy+動名詞の導入の授業30

 3つの発表後には、活発な質疑応答があり、とても有意義な事前学習となりました。

講話終了後の参加者からの感想(一部抜粋)

千葉県立千葉商業高等学校 藤井大先生「教育実習における英語科授業のデザイン」について

 「大きな目標から小さな目標へ」は、本講義で一番深く心に残った言葉でした。先生の授業は必ずゴールを見据えて授業構成やワークシート、発問などが用意してあり、一つ一つの活動に必ず意味があるものでした。また、授業の流れとしてInput-Intake-Outputを意識したものになっており、そこには必ず生徒同士が話し合う場を設けているのが特徴だといえます。大事なのは、「生徒の成長を実感できる指導の実現」であることを本講義から学ぶことができました。教育実習やその先の教員として授業を実施する時は、授業を通して生徒に身につけてほしいこと、達成してほしいことは何かを考え授業を工夫していこうと思います。

 (国際学部 日本語国際コミュニケーション専攻3年・女子)

本日の授業を経験して、「なぜそのタスクを行うのか」、「どのような目標で行うのか」を決めることが授業展開を考える上で重要なことだと学びました。

 最初の梅田隆広さんの授業では、主にリテリングの重要性、実際のやりかたの例を示してくれたことで具体的なイメージを持つことができました。英文と日本語訳がついたもの、穴あき英文で音読練習を十分にした後、イラストとキーワードだけで、本文の内容をリテリングすることが目標でした。段階を踏んだ指導をしていたことで「少しずつ成功体験を得ること」、「英語を話す"機会を多く作ることの重要性」を学ぶことができました。

 2つめの小林庄太さんの授業では動名詞が実際に使われる場面が想像しやすいように、生徒個人の趣味などに関連したことを「英語で話す」時間が多く取り入れられていました。自分のことを自分の言葉で相手に伝えることで実践的なコミュニケーション活動となり英語で話すことに対してのハードルを下げるきっかけにもなる展開方法だと感じました。

 2名の授業に共通していたことは、生徒に成功体験を感じてもらい英語で話すことに対しての抵抗感をなくすことでした。また、目的意識を持ち1つ1つのタスクに意図があることが授業展開を考える上で重要なことであると学ぶことができました。

(英語コミュニケーション専攻3年・男子)

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