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教育・研究
2023.05.29

バントック名誉教授より、シェイクスピアの舞台シナリオ全35巻を寄贈いただきました

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5月23日寄贈式 バントック名誉教授夫妻を囲んで

ギャビン・バントック名誉教授より、ご著書であるシェイクスピアの舞台シナリオ全35巻(Shakespeare for Student Actors [2022年出版])を大学へ寄贈いただきました。これらのシナリオは、先生の長年の演出活動の成果であり、伝統ある英語劇グループの歴史が刻まれている貴重な資料でもあります。1969年に麗澤大学に着任して以降、先生は、麗澤大学英語劇グループや卒業生劇団FESTEその他で日本人の英語劇の演出に関わり続け、シェイクスピア作品については、全作を舞台演出してきました。その際、全ての戯曲の翻案も行ない、有名なセリフを除いて、現代的な表現にあらためてあります。第1巻『夏の夜の夢(A Midsummer Night's Dream)』から第35巻『ヘンリー6世(Henry VI)』までの本シリーズは、日本人にも手に取りやすく、演出の際にも有効活用できる工夫が様々加えられています。
なお、書籍は特別展示(6月後半から7月末を予定)を経て、大学図書館で閲覧いただけるように、準備を進めています。

■図書館長 黒須里美教授より
バントック先生の長年の研究と教育の取り組みの成果であるシェイクスピア35冊のご出版をお祝いし、またそのご寄贈に心から感謝申し上げます。本学図書館は、和書・洋書・中国書を含むシェークスピア関連の図書998冊を所蔵しています。今回のご寄贈によって蔵書の価値は一層高まることでしょう。またこれらのシナリオは、本学の伝統ある英語劇活動に関わった多くの卒業生や教職員にとって特別な意味を持つことと思います。ぜひ、本学図書館に足を運んでいただき、これらの貴重な図書の魅力に触れていただければ幸いです。
(現在、図書館は卒業生の皆様、一般の皆様にもご利用いただけます)

■外国語学部 田中俊弘教授(麗澤大学英語劇グループOB会幹事)より
バントック先生は日本で長年舞台の演出を手がけ、シェイクスピアの全ての作品を上演してこられました。その中には小田島雄志訳に含まれなかった『血縁の貴公子(Two Noble Kinsmen)』も含まれています(私も大学3年生の時にその舞台に立たせていただきました)。それらの公演のために先生が翻案した全作がこうして本の形で手に取れるようになったことを、英語劇に関わってきた多くの皆さんと共にお祝い申し上げます。また、大学図書館に寄贈くださいまして、誠にありがとうございます。多くの皆さんがこの版でシェイクスピアの息吹に触れていただけたらと思います。

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寄贈いただいた書籍 バントック名誉教授と徳永学長