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教育・研究
2023.12.22|最終更新日:2023.12.25|

麗澤大学 情報教育センターが「大学ICT推進協議会2023年度年次大会」で発表

 2023年12月13日~15日に名古屋国際会議場で行われた「大学ICT推進協議会2023年度年次大会」において、麗澤大学 情報教育センターが情報教育に関する2件の研究発表を行いました。

【発表内容】

・「大学生が授業利用情報端末に求めている条件:大学PCと個人ICT機器利用の比較からの検討」
  中園長新(国際学部)千葉庄寿(外国語学部)

大学生が授業で大学PCや必携PCを利用することに対してどのような意識を持っているか、情報系授業のツールとしてどのような機器の利用を期待しているか、といった観点から、これからの大学における情報系授業で利用する情報端末に求められる条件を考察しました。
2年間にわたるアンケート調査の結果、半数以上の大学生がメイン利用機器として必携PCを希望しており、その要件として「使いやすく、慣れ親しんだ端末であること」「可搬性を有し、いつでもどこでも活用できること」「データのやりとりにおいて負担がないこと」「教員の演示と同じ環境で作業できること」「ソフトウェア等の環境や機能が整っていること」の5点が見出されました。 
大学PCから必携PCにメインの情報端末が移行することは、教育における道具の変化を意味し、それはすなわち、教育内容や教育方法の変革を促します。今後は端末の変化による大学生の学びの変化についても追跡するとともに、高校で「情報Ⅰ」を学んできた世代への対応も検討していきたいと考えます。

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・「Google ClassroomとBigQueryを連携した学生の課題提出状況の可視化の試み」
  吉田健一郎(経済学部)仲諒太朗(情報教育センター)横田理宇(経済学部)神田彰信(情報教育センター)千葉庄寿(外国語学部)中園長新(国際学部)

Google Classroomからの学生の課題提出のログデータをBigQueryに取り込み、そのデータをもとに課題提出状況の可視化を試みました。この取組みによって、教員は学生の課題提出状況やクラス全体の傾向を一目で把握しやすくなることが期待できます。
BigQueryへ取り込んだ各種データをデータソースとしてLookerStudioにてグラフに描画することが可能です。そこで、予め登録してあるClassroomに関するテンプレートを使用することで、各課題の提出状況を学年・クラス単位で確認できるダッシュボードも制作しました。
今後は学生指導およびFDの側面から活用できるよう、データ集計上の課題の解消やロジックの見直し等のアップデートを重ねていく予定です。

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