経済社会総合研究センター 研究活動

2006年度 歴史人口学・家族史アーカイブ:人口・家族の長期的研究

プロジェクト内容

歴史人口学が日本で誕生したのは、1960年代のことである。以来、現在まで速水融(麗澤大学名誉教授)をはじめとするグループによって、宗門改帳をはじめとする史料が収集、管理され、その資料の重要性とそれをベースにした研究が東アジア発信型の新しいアプローチとして注目を浴びている。

この貴重な史料を整理し管理するとともに、デジタル化すること、また、未収集の史料を収集することが本プロジェクトの第一の目的である。第二の目的は、この史料を用いて長期的展望にたちつつ人口構造・人口変動を捉え、分析を行うことである。日本社会は、現在人口減少期に入り、決定的な転換点を迎えている。宗門改帳に代表されるミクロ史料と府県統計書に代表されるマクロ資料の有機的活用により、人口を長期的かつ多層レベルで捉え、将来に向けて何らかの提言をすることが、歴史人口学を研究するわれわれの使命であると考える。

プロジェクトメンバー

◎黒須 里美    外国語学部・教授
 櫻井 良樹    外国語学部・教授
 高橋 美由紀   国際経済学部・非常勤講師
 速水 融     麗澤大学・名誉教授
 鬼頭 宏     上智大学・経済学部・教授
 斎藤 修     一橋大学経済研究所・教授
 津谷 典子    慶應義塾大学・経済学部・教授
 浜野 潔     関西大学・経済学部・教授
 岡田 あおい   帝京大学・文学部・助教授