経済社会総合研究センター 研究活動

2007年度 アジアにおける不動産投資市場のグローバル化と日本の役割

プロジェクト内容

日本においては,2001年にJ-REIT市場が誕生し,急速に拡大してきている。このような動きは,本年度における香港REIT市場の誕生,シンガポールREIT市場の準備等,アジア全体に広がりを見せている。また,東京の物件で組成された不動産投資信託が豪州や英国で上場(英国は予定)されるなど,不動産市場のクロスボーダー化は急速に進んでいる。しかしながら,わが国をはじめとするアジア諸国における不動産投資市場の整備は不完全であり,市場が不透明であるといった指摘を受けることが多い。そこで,本研究プロジェクトは,日本の不動産投資市場と香港・米国・英国等との市場環境を比較し,健全な不動産投資市場を育成していくために必要とされる研究課題を探索することを目的とする。本研究は,萌芽研究としての位置づけであり,長期的な視野の下で研究を進めるべき課題抽出を中心に行う。

プロジェクトメンバー

◎高辻 秀興     国際経済学部・教授
 小野 宏哉     国際経済学部・教授
 籠 義樹      国際経済学部・准教授
 清水 千弘     国際経済学部・准教授
 佐藤 仁志     国際経済学部・講師
 Keith G.McKinnell  The University of Hong Kong・Senior Lecturer
 L.H.Li(李寧衍)  The University of Hong Kong・Associate Professor
 YongHeng Den   University of Southern Califolnia・Associate Professor
 西村 清彦     日本銀行・審議委員
 小南 裕一郎    ミレア・リアルエステイトリスク・
           マネージメント株式会社 代表取締役社長
 赤井 厚雄     モルガンスタンレー証券・
           マネージングディレクター
 西岡 敏郎     IPD・日本支社支社長、
           国際経済学部・非常勤講師