李 貞美
李 貞美 (LEE, Jeongmi)
職名
教授
学部
外国語学部
学科
外国語学科
専門分野

・韓国の教育
・韓国の社会と文化
・韓国語教育

研究テーマ

・韓国の言語文化に関する研究
・韓国における校長のリーダーシップに関する研究
・韓国における教師教育に関する研究
・日韓の学校組織文化の比較研究

学歴

・筑波大学大学院博士課程教育学研究科 単位取得満期退学
・韓国国立ソウル大学校師範大学(教育学部)卒業

取得学位

・修士(教育学)(筑波大学)
・学士(理学士)(国立ソウル大学校)

受賞歴

・国際幼児教育学会 学会賞(2015.9)

主要経歴

・麗澤大学外国語学部外国語学科 教授
・聖徳大学教育学部児童学科 教授
・聖徳大学児童学部児童学科 専任講師・准教授・教授
・東京成徳大学人文学部国際言語文化学科 専任講師
・埼玉県立大学、聖徳大学、獨協大学、麗澤大学 非常勤講師

著書

・『新しい児童学への招待』共著 聖徳大学出版会(2022.3)
・『学校教育の基礎知識 全訂版』共著 協同出版(2015.8)
・『現代学校教育論』共著 日本文化科学社(2009.6)
・『学校教育の基礎知識』共著 協同出版(2002.6)
・『教育の経営 第6巻諸外国の教育改革と教育経営』共著 玉川大学出版部(2000.12)

学術論文

・「韓国の自律的学校経営における校長の権限と職務遂行の実態―二つの初等学校校長へのインタビュー分析を通して―」『筑波大学教育学系論集』第48巻第2号 pp.13-29 共著(2024.3)
・「保育現場における多文化保育の現状―多文化保育に関する保育者研修の実践を通して―」『令和5年度聖徳大学教職実践センター年報』pp.189-202 共著(2024.1)
・「中国・韓国における校長職任用前の力量形成に関する研究―『優れた教育者』から『新たな校長像』への転換―」『北海道大学大学院教育学研究院紀要』第140号 pp.377-428 共著(2022.6)
・「韓国における校長任用制度に関する研究―校長の資格・昇進任用システムを中心に―」『聖徳大学研究紀要』第30号 pp.41-48 単著(2020.3)
・「韓国語における色彩語と慣用表現について」聖徳大学言語文化研究所『論叢』第25巻 pp.273-293 共著(2018.3)
・「韓国語における水のイメージと表現―水に関することわざと慣用句を中心に―」聖徳大学言語文化研究所『論叢』第24巻 pp.467-487 共著(2017.3)
・「韓国語における動物のイメージと表現―虎に関することわざを中心に―」聖徳大学言語文化研究所『論叢』第23巻 pp.421-440 共著(2016.3)
・「韓国語における身体語彙の慣用表現について―頭と顔を中心に―」聖徳大学言語文化研究所『論叢』第22巻 pp.485-500 共著(2015.3)
・「韓国語における味覚を表す語彙と表現について」聖徳大学言語文化研究所『論叢』第21巻 pp.429-438 単著(2014.3)
・「韓国の親族呼称に関する一考察」聖徳大学言語文化研究所『論叢』第20巻 pp.377-385 単著(2013.3)

その他

・「対話で紡ぐ保育実践を可能にするもの―米韓中日の対話を通して考える―:韓国の実践事例から 」国際幼児教育学会第45回大会シンポジウムシンポジスト『国際幼児教育学会第45回大会発表論文集』(千葉明徳短期大学)(2024.9)
・「韓国の初等教員養成における教育実習の実施状況と課題―教育大学校の事例を中心に―」科学研究費最終報告書『教員養成における教育実習・教職体験的学習の位置づけ―日韓比較教育史の視点から―』pp.4-18 単著(2023.3)
・「韓国における幼稚園評価の現状と課題―第1周期から第3周期評価までの変遷過程を中心に―」聖徳大学児童学研究所『児童学研究』第21号 pp.31-39 単著(2019.3)
・「過熱する韓国の大学入試と教育の機会均等」学事出版『月刊高校教育』第50巻第9号pp.82-83 単著(2017.8)
・「韓国の幼児教育における質の向上―幼稚園評価の視点から―」国際幼児教育学会第37回大会学会賞受賞記念講演『国際幼児教育学会第37回大会発表論文集』(宇都宮大学)(2016.9)
・「韓国における絵本を通した伝統文化の継承」国際幼児教育学会第36回大会シンポジウムシンポジスト『国際幼児教育学会第36回大会発表論文集』(韓国大邱大学校)(2015.9)
・「韓国の家庭における伝統文化の伝承」国際幼児教育学会第34回大会シンポジウムシンポジスト『国際幼児教育学会第34回大会発表論文集』(東京福祉大学伊勢崎キャンパス)(2013.9)
・「韓国の初等学校教員養成に関する一考察―教員養成制度および教育課程を中心に―」聖徳大学児童学研究所『児童学研究』第14号 pp.21-30 単著(2012.3)
・「韓国の中・高生の友人関係について」学事出版『月刊ホームルーム』11月号pp.16-18、単著(2006.11)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

韓国出身です。国立ソウル大学校を卒業して来日しました。筑波大学大学院で学び、その後、日本の大学で研究と学生指導に携わってきました。学生たちの成長をそばで応援できることがとても嬉しく幸せであると感じています。

教職員への一問一答

好きな言葉(座右の銘)を教えてください。
「시작이 반이다」(始まりが半分)という韓国のことわざです。困難に思えることも「いったん始めてしまえば、半分終わったようなものだ」という意味です。何かにチャンレジしようとする時、勇気が出ないこともありますが、この言葉を思い浮かべながら、はじめの一歩を踏み出すことを大事にしています。
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
趣味は「絵を鑑賞すること」です。私は絵を描くのは苦手ですが、絵を見るのが好きです。休日には美術館で開かれている様々な展示会に行くことがあります。主に西洋画を見ることが多いですが、それぞれの絵から読み取れる人々の生活とその生き方に関心があります。

大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えてください。
日本から一番近い国、韓国を訪ねてみてください。首都のソウルに行く機会が多いと思いますが、その他にも、慶州や全州など、韓国の歴史と伝統文化が感じ取れる場所がおすすめです。地理的に近いだけでなく、生活文化や考え方において似ているところをたくさん発見できるはずです。

大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えてください。
カトリックのシスターであり、教育者でもある渡辺和子さんの『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎、2017)という本をおすすめします。人生には計画通りにいかないことや遠回りをしなければならないことがあります。特に若いうちは、未来に対する不透明さによる不安を抱えていることもあるでしょう。しかし、遠回りや失敗は自分の糧となり、その後どこかで必ずその経験を生かすことができると思います。私自身もこの本から励まされ勇気をもらいました。

専門分野に興味を持ったきっかけは何ですか?
私は教育という視点から日韓比較研究を行っています。教育問題に興味を持つようになったきっかけは、高校生の時にとても尊敬する先生に出会ったことです。英語の先生でしたが、教科書に縛られず、本当の意味での学びは何かを追究し、それを生徒たちに一生懸命に伝えようとする熱い気持ちを持った若い女性の先生でした。その出会いから、私自身も教師を目指すことになりましたが、大学に入って教育問題を通して社会を解明していくことに関心を抱くようになり、日韓の比較研究に取り組むようになりました。
専門の研究は社会にどう活かされていますか?
今日の社会が抱えている様々な問題を解決しようとする際に、とても有効な切り口の一つが教育という視点からその現状と課題を捉えるということです。日本と韓国はこれまで長い歴史の中で、それぞれ独特の教育システムと教育文化を築いてきました。そのような教育現象とその背景にある文化を比較することで、未来に向けたより良い社会の在り方に関する示唆を得ることができます。
麗澤大学の好きなところはどこですか?
緑豊かなキャンパスが大好きです。特に、廣池千九郎記念講堂の前の小道がおすすめです。四季折々のお花が咲き、夏には木々の緑が美しく、秋には色鮮やかな紅葉がとても素敵です。