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学生相談室コラムVol.23 -ストレス解消できるお薦めアニメ⑦ /
夢と冒険とロマンが詰まった冒険活劇の最高傑作!!
このコラムVol.23は、学生相談室長期休暇イベント「アニメーションを語ろう.pdf」参加作で、2月開始のアンケートの対象です。
お薦めアニメ ~『天空の城ラピュタ』/ 1986年公開作品、宮崎駿 監督~
言わずと知れたアニメ界の巨匠・宮崎駿監督と最高峰の作品を世に送り出してきたスタジオジブリ。ヒットしたアニメーションや映画は数知れず、"マイベストジブリ作品"がある人はたくさんいるだろう。かくいう私も、そんなマイベスト作品がある。それが『天空の城ラピュタ』だ。
このアニメはオープニングでだれだかわからない少女が正体不明の黒メガネたちとよくわからない関係で飛行船に乗っている...という場面から始まる。そこへ、これまたよくわからない集団がなぜかわからないけれど少女をさらいににやってくる。逃げようとした少女は飛行船から落ちてしまうが、なんとそこで驚きの事象が起こる!!と、なんだかわからないことがどんどん展開していく物語に引き込まれる。彼女を助けた少年パズーは、事情がわからないまま少女を助け、ともに行動するようになる。そして...。
何も知らない視聴者とパズーは同じ立場から始まり、私たちもパズーと同じ気持ちになりながら、まるで一緒に冒険しているような気持になってくる。どんどんストーリーが展開し、場面や状況がどんどん移り変わり、陸・海・空すべてが舞台になっていて、飽きることなく心地よいスピード感とハラハラ感を最後まで感じることができる。そしてそれを引き立てるアニメーションの美しさ、圧倒的世界観と表現力。これを作ったのが1980年代なんて、やっぱりスタジオジブリってすごい!
そこに登場する人物もまた魅力的な人が多い。特に女海賊ドーラは最高にかっこいい。豪快でタフ、荒くれ海賊たちのだれよりも強く、海賊としての矜持も持っている。憧れの女性である。他にも親方や海賊団の息子たち、敵役もみんなキャラが立っているので、立ち位置がシンプルにわかりやすい。
ラストは、ラピュタが空へ空へと昇っていきエンドロールにつながり...という引きで、そこまでで本当にラピュタはあったのかもしれない、と思ってしまうようなロマンを感じさせてくれる。さらにこの作品は"ラピュタ"は実際に存在する「ガリバー旅行記(ジョナサン・スウィフト著)」という風刺小説に登場しており、映画の中の設定にも盛り込まれていて現実とリンクしているところも想像を膨らませてくれる。(余談だが、小説でラピュタは日本の東の海に浮いている設定らしい。ラピュタは日本の上空に来たことあるかも!?)
さらにもう一つ、ジブリ作品といえば"料理"だろう。ラピュタでもたくさんのおいしそうな料理が出てくるので、そこも見所だ。ラピュタを観たことがある人は、トーストに目玉焼き(半分に切ったもの)を乗せて一気食いしたことがある人は多いのではないだろうか。かくいう私もその一人。ちなみにパズー版とシータ版両方やってみたけれど、どちらも難しかった。そんな見所たくさんの『天空の城ラピュタ』、ぜひ観て爽快感とロマンを感じてほしい。
推薦者:教職員 Nさん