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2023.09.27

【開催報告】自主企画ゼミ「アフリカを学ぶ、アフリカから学ぶ」ワークショップ

 本学には、学生が学びたいテーマを見つけ学生が自ら指導を受ける教員を選び、 何をどのように学習していくかについて 該当教員の助言を受けながら決定し学習計画を立て、その計画に従って進めていくゼミナール制度「自主企画ゼミナール」があります。

 自主企画ゼミナール「アフリカを学ぶ、アフリカから学ぶ」は、9月20日(水)にアフリカに関するワークショップを主催し、約25名が参加しました。

 2050年にはアフリカ出身者が人口の約8分の1を占めると予想され、アフリカの存在感と関心は高まっています。SDGsの達成においてアフリカは重要な地域であり、日本ではアフリカに関する関心や知識の不足が課題となっています。このような背景から、この自主企画ゼミナールは、五感を通じてアフリカを学び、同地域を始めとする開発途上国の抱える諸問題に想像力を働かせ、現地目線で解決策を考え出すことを目指して、2023年度秋セメスターより新に立ち上げられました。

 ワークショップでは、まず初めに「貧困」「品位」「スラム」「命」「赦し」の5つのテーマに分かれてグループディスカッション。同じテーマについて話し合うことで、自分が抱いていた意見や考えの変化について自己観察することが狙いです。独立性を持ち存在をはっきりさせることが品位と尊厳、命の儚さ、多様な「赦し」の在り方などを話し合いました。

 

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 その後、アフリカのスラム街に関する映像資料を通じて暴力や窃盗・殺人などスラム街で暮らす少年の過酷な状況を学び、2回目のグループディスカッションを実施。映像資料を見て感じたことをもとに、改めて5つのテーマと「もしこの映像資料の日本版を撮影するなら、どこでどのような人に焦点を当てるか」という問いについて話し合いました。

 最後に、各グループで出た意見や考えを全体で共有しワークショップは終了。参加者からは「怖い印象のあるスラムだったが、『スラム街の住人』として一括りにはせずに、個人一人ひとりを尊重すべきだと思った」「命は平等であると思っていたが、映像資料では軽視されていたシーンがあった」「日本国内にはアフリカ国内ほど貧富の差が大きくないものの、若者の貧困問題や社会に見えない貧困が潜んでいるのではないかと感じた」などの多数の声が寄せられました。

 

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