経済学部 吉田健一郎教授が担当する「経営情報」の授業において、2019年度本大学卒業後に月刊モノ雑誌『MONOQLO』の編集者として活躍されている辻 大輝氏をお招きして特別講義を実施いたしました。

　「経営情報」の授業は、企業経営においてインターネットテクノロジーの活用が重要視される現代において、その実態と理論について理解を深めていくことを目的としています。

　本特別講義では最初に、辻氏の所属する株式会社 晋遊舎が発行し、同社が主力としている雑誌を4種類のモノ比較雑誌を配布。

　同社発行の雑誌は、日用品や家電などのモノを実際に購入し、検証テストをして、商品の良し悪しを紹介している雑誌。一般的に、雑誌ビジネスで利益を出すには広告を入れるというのが定石ですが、広告が入ることによってフェアな誌面作りが阻害されないよう、同社は広告を入れない雑誌ビジネスを展開しているとのこと。

　そして、同社は紙媒体を中心としながらも電子書籍やWeb記事、SNSなど、インターネット社会という時代に合わせたビジネスモデルを展開し、収益を上げている出版社が存在するということをお話しくださいました。

　また、受講学生と同学部卒業という立場から、就職活動を間近に控えた学生に、就活時の自身の心境やなぜ出版社を受けようと思ったのかなどのリアルな体験談をお話しくださいました。

　最後に、辻氏より「商品を読者や消費者にオススメする立場としては、ステマなどインターネット社会にありふれた情報の中から正しい情報を見極める審美眼を持って欲しいです。さらに、同じ大学の先輩としては、自分がこの仕事に就きたいと思う気持ちに正直になって就職活動をして欲しいです」とメッセージをいただき、特別講義は終了しました。