経済社会総合研究センター 研究活動

2010年度 自動車リコール届出による不具合データの収集および整理

プロジェクト内容

米国では自動車のリコール(回収・無償修理)データを用いて株主資本に与える影響の研究がある。日本では、リコールコストの概念すら見だせない。リコールの届け出辞退は国と交通省のHP上で閲覧可能だが、利便性が高いとはいえない。製品不都合の問題はメーカー企業の経営の根幹を揺るがす。自動車業界は日本を代表とする。産業であるにも関わらず、この面はオープンには語られない。その意味でこの種のデータが十分に活用されているとは言い難い。このことは経営学にとって不幸なこと言わざるを得ない。そこで、まず、これらを、経営学のデータとして使えるために収集をすること、さらにその自由度を高めるために整理することが必要である。このデータう収集及び整理によって、経営学の新しい各論が展開できる期待が高まる。

プロジェクトメンバー

◎長谷川 泰隆 経済学部・教授