お知らせ
教育・研究
2021.01.25|最終更新日:2021.02.03|
観光・地域創生専攻NEWS(2020年度)-vol.3
『世界遺産観光とGo Toトラベル事業の実態調査に基づく考察』
観光・地域創生専攻NEWS(2020年度)-vol.3
2020年4月より、経済学部経済学科に「観光・地域創生専攻」が開設されました。本専攻では、経済活動としての観光を多⾯的に学び、地域活性の⽅法を考えます。今回、髙橋秀樹教授のゼミナールに所属する4年生が卒業研究として取り組んでいる「観光と地域づくり」の成果の一部を、8回のシリーズでご紹介します。
本専攻での学生それぞれの学びを、ぜひご覧ください。
『世界遺産観光とGo Toトラベル事業の実態調査に基づく考察』
神前 奈津(経済学部経済学科経済専攻4年)
世界遺産の存在意義は、世界中で長い間守り伝えられてきた文化財や自然を後世に確実に伝えていくこととされている。しかし一方で世界遺産登録を機に多くの観光客が訪れ世界遺産としての価値を損なう恐れも指摘されている。世界遺産を守り伝えることと、登録によりもたらされる経済効果の両立が、世界遺産を擁する地域に課せられた課題となっている。
一方、2020年は世界中がコロナ禍に見舞われた年となった。その影響はあらゆる社会経済活動に及び、特に観光分野は大きな影響を受けた。政府は危機感を持ち、著しく縮小した観光市場の立て直しに向けてGo Toトラベル事業を実施した。この施策による世界遺産観光の復興に向けた効果を明らかにすることが必要となっている。
私は、我が国が誇る世界遺産「京都の社寺」の観光資源としての魅力について実地調査による評価を行い、持続可能な世界遺産観光のあり方について考察し、加えて現在実施中のGo Toトラベル事業の体験利用調査により世界遺産観光の復興施策としての効果を明らかにするべく研究を進めている。
西本願寺の阿弥陀堂(国宝)
https://kyototemples.jp/archives/1246#i-2教王護国寺の金堂(国宝)
https://tabichannel.com/article/862/toji
観光・地域創生専攻NEWS(2020年度)一覧
Vol.3 『世界遺産観光とGo Toトラベル事業の実態調査に基づく考察』