お知らせ

教育・研究
2021.01.29|最終更新日:2021.02.03|

観光・地域創生専攻NEWS(2020年度)-vol.6
『アニメコンテンツの観光誘客効果の事例研究』

観光・地域創生専攻NEWS(2020年度)-vol.6

 2020年4月より、経済学部経済学科に「観光・地域創生専攻」が開設されました。本専攻では、経済活動としての観光を多⾯的に学び、地域活性の⽅法を考えます。今回、髙橋秀樹教授のゼミナールに所属する4年生が卒業研究として取り組んでいる「観光と地域づくり」の成果の一部を、8回のシリーズでご紹介します。
本専攻での学生それぞれの学びを、ぜひご覧ください。

『アニメコンテンツの観光誘客効果の事例研究』
 平山 英美里(経済学部経済学科経済専攻4年) 

 アニメコンテンツを活用した観光振興の事例が増えている。ファンが作品に興味を抱いて、その舞台を巡る「聖地巡礼」とよばれている現象に着目した動きであり、アニメツーリズムと呼ばれている。最近のアニメツーリズムは単に観光振興にとどまらず、地域創生と結びつけている点が重要である。

 私は、聖地巡礼で話題となった最近の人気アニメ作品に着目しその特徴をとらえ、さらにアニメ作品の舞台として取り上げられる実績を多く有する江の島を対象にして、関連するアニメコンテンツ事例についてその観光誘客の可能性を考察し明らかにすることを目的として研究を進めている。

 一般に、アニメの作品でどの地域が舞台として取り上げられるかは予想できない。また、全体が架空の場所の設定であるにもかかわらず、ファンがアニメの舞台を連想する場所を探し出して聖地としてしまうこともある。アニメツーリズムはその発端が偶然による場合が多く、計画に乗らない点が魅力でもある。逆にどの地域でもその動きをとらえる可能性がある。

 アニメツーリズムによる地域創生への取り組み姿勢として、今後新たに登場するアニメ作品と地域とのかかわりについてアンテナを研ぎ澄まして行くことが大切である。

観光・地域創生専攻NEWS(2020年度)一覧

Vol.1 『世界遺産観光と地域振興についての考察』

Vol.2 『酒蔵ツーリズムの事例研究と考察』

Vol.3 『世界遺産観光とGo Toトラベル事業の実態調査に基づく考察』

Vol.4 『ゴルフツーリズムの振興方策の考察と提案』

Vol.5 『アニメツーリズムについての事例研究 -「鬼滅の刃」の魅力と観光への影響の考察-』

Vol.6 『アニメコンテンツの観光誘客効果の事例研究』

Vol.7 『サッカーツーリズムの振興方策の考察』

Vol.8 『チバニアンの理解・普及に向けたサイクルツーリズムの提案』