森川 嘉之
森川 嘉之 (MORIKAWA, Yoshiyuki)
職名
教授
専門分野

・英語教育、シェイクスピア

学歴

・英国 Reading University, Diploma Course, English Language Education 留学
・麗澤大学 外国語学部 イギリス語学科 卒業
・筑波大学大学院修士課程 教育研究科 教科教育専攻 英語教育コース 修了

取得学位

・文学士(麗澤大学)
・教育学修士(筑波大学大学院)

主要経歴

・麗澤大学大学院 学校教育研究科 非常勤講師
・麗澤中学・高等学校 教諭・教頭
・東京成徳短期大学附属 東京成徳高等学校 教諭

学術論文

・The Principal Purposes of Shakespeare's Wordplay 筑波大学大学院 修士論文 単著 (1982年)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

福岡県福岡市の生まれ。高校まで福岡で育つ。小学校5年生時の担任だった石川冨士先生のお導きで麗澤大学に入学。大学でもう一人の恩師、オックスフォード大学卒のGavin Bantock先生との出会いがあり、今に至る。麗大卒業後、筑波大学大学院にて英語教育を専攻。修士課程を修了後、当時5000人のマンモス女子高だった東京成徳短期大学附属高校に3年間勤務。27歳の時に麗澤高校の英語科に赴任。それ以来、38年間の勤務を終え定年。
車いすテニスの第一人者である国枝慎吾君が麗澤高校1年生だった時に、彼のクラス担任を仰せつかった。家族は、妻、子供3人(息子2人・娘1人)。

教職員への一問一答

好きな言葉(座右の銘)を教えてください。
・Everybody can do more than they think they can do.
(麗澤大学在学中に恩師のバントック先生が、私の相談事に対して紙に書いてくださった言葉)
・「信じられないことは、信じることから生まれる」
(2021年 東京オリンピック期間中にスポンサーの一つがTVコマーシャルで使用していたフレーズ)
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
48歳を迎える年の正月に一念発起、1年に1本ハーフマラソンの大会に出場する決心をする。それ以来、休日はランニングに精を出した。次の年男60歳で初のフルマラソンに挑戦するも、最後の3キロは足の痛みに耐えることができずに歩く。6時間5分掛かってゴールイン。翌年は最終関門 (35キロ地点) を設定タイム内に通過できずに、大会本部のバスに強制収容。翌年にギックリ腰からヘルニア発症。そこから座骨神経痛の為に走れない体に。少しずつ快方に向かっているが、今はリハビリ・ウオーキングが精一杯。でも「不幸中の幸い」も! 自宅ベッドでのカーボン光線治療がルーティーンになったお陰で、読書量 (和書・洋書の両方) が増えた!「人間万事塞翁が馬」
大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えてください。
個人的な好みや様々な制限もあると思われるので具体的な場所は明言できないが、自らの見分を広める意味でも、海外に出る機会を設けることは有意義だと思われる。ちなみに私の次男は、大学在学中 (1年休学した為5年間) に一人旅で58の国々を訪れた。その経験が、現在の勤務地であるトルコのイスタンブールでの仕事に繋がっているのだと考えるし、今回(2023年)のWorld Baseball Classicに於けるあの劇的な準決勝・決勝戦を現地のアメリカのball parkで観戦するという行動力と幸運にも繋がっていると言えよう。
大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えてください。
シェイクスピアの作品。『ハムレット』『リア王』『マクベス』『オセロ』といった「四大悲劇」と呼ばれている作品や『ロミオとジュリエット』『真夏の夜の夢』等のタイトル名は聞いたことがあるだろうが、他にも『冬物語』『テンペスト』等の素敵な作品も数多い。単に優れた文学・戯曲として楽しめるという側面もあるが、加えて歴史や伝統の違いを超えた人間の普遍性に触れる機会にもなろうかと思う。聖書の次に多い数の言語に翻訳されているというシェイクスピア作品。没後400年以上経った現代でも、作品が上演され続けている偉大な劇作家と親しくなって欲しいと思う。
専門分野に興味を持ったきっかけは何ですか?
麗澤大学外国語学部イギリス語学科在学中に恩師 英国人のGavin Bantock 氏 (2022年に名誉教授に就任)と出会う。ESS (English Speaking Society)、及び英語劇グループの顧問として指導を仰ぐ。その間、4つのシェイクスピア作品公演で舞台に立つ。卒業後も英語劇団 FESTE (Feste English Speaking TheatrE) で、バントック先生の演出の下、5つの作品に出演。FESTE解散後も、1999年に先生の在日30周年の記念公演 Twelfth Night、2019年の50周年を祝う公演『俊寛』に出演。現在 PEN (Penthouse English Network) に所属。今年 (2023年) の1/22 には、バントック先生の書き下ろしシナリオ・演出による Shaking the Spear (麗澤大学のHPに紹介記事2つあり) に出演。最新作は2023年3月段階、まだYouTubeにアップされていないが、その他の上記公演は視聴することが可能。
ご興味があれば Gavin Bantock と入力を! 先生がこれまで手掛けてこられた数々の英語劇に出会うことができる。
専門の研究は社会にどう活かされていますか?
“Teaching is 90 percent acting.” であると恩師のバントック氏は言われた。私が24歳で英語の教師になった時に賜った言葉だ。私が英語劇を通じて学んできた事は、これまでの41年間の英語教育の中で活かされてきたと思うし、その中で関わった何千人という教え子たちの人生に何らかの影響を与えてきたと信じたい。麗澤中学・高等学校に於いて65歳の定年を迎えると同時に、母校の麗澤大学の特任教授に就任するという人生の岐路に出会えたことにも、大きな意味があると考える。今後も英語劇の舞台には立ち続けたいと思うし、その事がこれから出会う学生たちに還元されるように精進していく覚悟である。
麗澤大学の好きなところはどこですか?
卒業生が自分の母校に誇りと愛着を持ち続けているところ! 上の回答で触れた英語劇だが、このShaking the Spearに出演した15名の内11名は麗大の卒業生。しかも37期から80期までと幅広い。39期生である私を含め、還暦を過ぎた人が4人もいる。もっと凄いのはバントック先生。現在83歳になられるが、英語劇の上演に掛ける情熱・意気込みには、依然として凄まじいものがある! 数多くの卒業生たちが、恩師と共に同じゴールに向かって心を一つにするような大学は、そう多くは無いだろう。