福田 誠
福田 誠 (FUKUDA, Makoto)
職名
准教授
学部
経営学部
学科
経営学科
専門分野

・スポーツ科学

研究テーマ

・健康科学
・運動と体温
・スポーツ用品の機能構造設計

学歴

・早稲田大学スポーツ科学部スポーツ科学研究科博士課程 修了
・早稲田大学人間科学部スポーツ科学研究科修士課程 修了
・桜美林大学文学部健康心理学科 卒業
・札幌大学経済学部経済学科 卒業

受賞歴

・最優秀修士論文賞(早稲田大学 人間科学部)
・「2021年度グッドデザイン賞」フェイスカバー(公益財団法人日本デザイン振興会)

主要経歴

・桜美林大学 非常勤講師
・日本女子大学 家政学部 客員研究員
・早稲田大学 ヒューマンパフォーマンス研究所 招聘研究員
・株式会社アシックス スポーツ工学研究所 マネジャー
・株式会社ドーム UnderArmour事業部 研究員

学術論文

・「Cooling Between Exercise Bouts and Post-exercise With the Fan Cooling Jacket on Thermal Strain in Hot-Humid Environments」 学術論文 共著 Frontiers in Physiology (2021年6月)
・「ベンチレーションを促進させるテニスウェア構造の設計」 学術論文 共著 日本繊維機械学会,繊維機械学会誌月刊せんい70(7), 465-470, 2017-07 (2017年2月)
・「発揮筋力の視覚フィードバックによる随意最大筋力増強のメカニズムに関する研究」(博士号学位論文) 博士論文 共著 早稲田大学スポーツ科学学術院 学位記番号4913 (2009年12月)
・「視覚フィードバックを伴う最大随意収縮が筋活動および筋横断面積あたりの筋力に及ぼす影響」—A Near-infrared Spectroscopy Study— 学術論文 共著 早稲田大学スポーツ科学学術院スポーツ科学研究, 6, 17-29, 2009年 (2009年6月)
・「Cerebral Hemodynamics during Maximal Muscle Contraction with Visual Feedback」 学術論文 共著 International Journal of Sport and Health Science 2008 年 6 巻 p. 230-237 (2008年6月)

その他

・「Asics Latest Technology in Sporting Goods and its Near Future」 単著 2022 International Conference on Clothing and Textiles (2022年5月)
・「アスリートを救え。スポーツにおける暑熱対策」 単著 日本繊維製品消費科学会第41回消費科学講座 (2021年5月)
・「トップアスリートが要求するクーリング機能」 単著 平成30年度繊維学会繊維応用講座 (2018年12月)
・「スプリンターの走行動作に関する研究‐膝関節制御によるバイオメカニクス評価-」 共著 日本スプリント学会.第29回 年次大会 (2018年12月)
・「ベンチレーションを促進させるテニスウェア構造の設計」 単著 日本産業皮膚衛生協会2018年夏季セミナー (2018年9月)
・「スポーツ用具における暑熱対策」 単著 日本繊維製品消費科学会第32回消費科学講座 (2018年7月)
・「スプリンターの走行動作に関する研究‐足関節制御によるバイオメカニクス評価-」 共著 日本スプリント学会.第28回 年次大会 (2017年12月)
・「ベンチレーションを促進させるテニスウエア構造の設計」 共著 日本繊維機械学会. 69回 年次大会 (2016年6月)
・「衣服圧評価システムを用いたスポーツアパレル設計」 共著 日本繊維機械学会.第67回 年次大会 (2014年5月)
・「段階着圧サポーターの開発」 共著 日本繊維機械学会. 第66回 年次大会 (2013年5月)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

国内外のスポーツブランドで、スポーツ用品の研究開発、製品づくりに従事してきました。陸上競技、テニスを中心に、関連特許も多数出願、取得しています。前職では、オリンピックなどのビッグイベント向けの、トップアスリート用機能構造設計を手がけました。スポーツをもっと身近なものにして、皆が笑顔で健康な生活を送れるような研究をしたいと思っています。

教職員への一問一答

好きな言葉(座右の銘)を教えてください。
「No pain, No gain./痛み無くして,得るものなし」です。「やればできる」とか、「努力は必ず報われる」等のポジティブな言葉に言い換えることも出来ます。オリンピックの準備期間中、くじけそうになった時に「この状況を乗り越えたら、その先に大きく成長した自分がいる」と言い聞かせて励みました。障壁を乗り越えるのは、大きなエネルギーを伴います。試練は自身の成長の糧として、進んで困難に挑戦していきたいです。
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
休日は頭の中を空っぽにするために、身体を思い切り動かしています。会社のテニス部に所属していましたので練習で週末が埋まります。腕前はさておき、大会にも出ていました。グルメと温泉を目的とした家族旅行にもよく行きます。豪華旅行ではなく、民宿に泊まり地元の人が通う居酒屋で食べるのが好きです。料理は作るのも好きです。もっぱら創作ですが、こだわり過ぎて味が複雑になってしまいます。
大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えてください。
歌舞伎座です。私自身が学生の頃に訪れたわけではないのですが、アイデンティティを形成するうえでお勧めしたいです。仕事などで海外の方と接する際に、自国の文化を知らない自分に気づかされる時があります。歌舞伎に触れることで自国の文化・風土・風習を知り、自分の背景が何たるものかを知ることが出来ます。最近、初音ミクとコラボしたスーパー歌舞伎を観に行きました。古来の伝統芸能を、新しい形へと進化させる演出に深く感銘しました。
大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えてください。
デール・カーネギー著書の「人を動かす」です。学生時代に読んでおけば良かったと思った本です。人に好かれる原則のひとつに「誠実な関心を寄せる」があります。「相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せよ」というフレーズが好きです。この本がきっかけで、私は仕事や研究においても、かしこまらず、飾らずに、純粋な気持ちで相手に接することを心がけるようになりました。
専門分野に興味を持ったきっかけは何ですか?
スポーツブランドの企業研究者としてスポーツ用具の機能構造設計に関係する研究、例えば人の運動動作や体温変化など、幅広く行ってきました。学生時代の専門は、神経と筋肉でした。これに興味を持った理由は筋トレでした。より大きな力を発揮するために、どうしたらいいのかを明らかにしたい、と思ったからです。全力で筋力を発揮しようとしても実は、怠けている筋肉が存在し、それに脳からの運動指令が関係していることが分かりました。スポーツは気持ちや気合いが大事ですね。
専門の研究は社会にどう活かされていますか?
企業研究者は、研究成果を製品化するまでの一貫した業務に携わります。さらに、製品を選手やユーザーに説明し、活用や購入へつなげる役割も負います。また、企業の知財戦略を担い特許を取得します。そのような意味で、私の研究は社会に活用されることを前提とします。その例として、東京オリンピック陸上の短距離・長距離のユニフォームやマスクがありました。これらは、個々の専門性だけで太刀打ちできるものではありません。研究者間の連携を強め、周辺領域にも強い研究組織を構築し対応します。今後は、スポーツがもっと広がるように社会や人々を巻き込みながら研究をしていきます。
麗澤大学の好きなところはどこですか?
道徳教育です。これまでプロからアマチュアまで多くの選手や競技団体と接してきました。トップや一流の選手、そしてそれを育てる指導者や団体は、感謝や思いやりなどに長けた人たちが多いです。高い道徳性があるからこそ、競技における成功があると思います。スポーツには勝敗があり、試合に至るまで精神的にも肉体的にも苦しい練習を積みます。勉学も仕事も、成果を出すための努力を積み上げる意味でこれと同じです。麗澤大学が人間性の礎となる道徳教育を行うことに、強く惹かれています。