大谷 秀平
大谷 秀平 (OTANI, Shuhei)
職名
助教
学部
経済学部
学科
経済学科
専門分野

・ミクロ経済理論

研究テーマ

・国債オークションなどの金融市場における価格影響力と、市場構造・情報構造との関連性

学歴

・University of Wisconsin-Madison

取得学位

・Ph.D.(Economics)(University of Wisconsin-Madison)

学術論文

・An Axiomatic Foundation of the Multiplicative Human Development Index Review of Income and Wealth 共著 (2019)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

アメリカのウィスコンシン大学マディソン校で経済学博士号を2023年夏に取得し、その9月に麗澤大学に赴任しました。マディソンは冬が長く、マイナス15度を下回る日がほとんどの天候の厳しい地域でしたが、湖に囲まれた自然豊かな町でした。久しぶりに日本で秋を過ごしていますが、10月中旬を迎えても気温が20度前後あり、未だ抜けきらぬマディソンの気温感覚だと夏かなと思ってしまいます。肌を刺すような寒さが懐かしいです。

教職員への一問一答

好きな言葉(座右の銘)を教えてください。
好きな言葉というより、留学して身に染みた言葉の一つとして「以食為天 food comes first」があります。自分は食にあまりこだわらないタイプだと日本にいた頃は思っていたのですが、長いこと留学してみて、食べたいものが食べられないことが続くとかなりのストレスなのだと実感しました。別のもので食事を済ましても空腹感がいつまでも拭えず、頭も体もうまく動かなくなるのだと気づきました。
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
初年度ということもあり、この頃は授業準備に追われてずっと教材を作成しています。時間がある時期は、散歩するのが好きでGoogleマップ片手にふらふら歩いています。学部生の頃はロードバイクでよくサイクリングしていたのですが、アメリカから帰ってきてからは日本の道路の狭さが怖くなってしまい、自転車に乗る勇気も無くなってしまいました。マディソンでも湖沿いをよく散策していましたが、水辺でのんびりと過ごす時間が好きです。
大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えてください。
自分が普段身を置く環境とは大きく異なる場所に訪れてみると、考え方が広がると思いますし、自分に合う環境とはどういう場所かを見つける上でも良いと思います。短期間で観光地ばかりを転々と回るのではなく、ここと決めた場所に少なくとも1〜2週間くらい滞在してみると、良いところ・悪いところが見えてくるのでオススメです。
大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えてください。
水村美苗さんの『日本語』シリーズは学部生の頃に読んで面白かった覚えがあります。特に『日本語で書くということ』が好きでした。麗澤大学は国際性を謳っているので、海外との交流を伴う職に就きたい学生が多いかと思います。日本語で書くという時点で世界全体というマーケットから見れば読者層が非常に限られてしまうこと、それでもあなたが日本語で書きたいのはなぜか、というのを意識する上で一つの参考になると思います。
専門分野に興味を持ったきっかけは何ですか?
経済学(特にミクロ経済学)では、数学を表現ツールとして使い、人間の経済行動を描写します。そこでは、一つ一つ論理を積み上げて結果を導いていきますが、この論理的に考えるという作業が好きでした。私にとっては学部ミクロのワルラス均衡がその初めで、そこからミクロ経済理論に興味を持ちました。
専門の研究は社会にどう活かされていますか?(過去、未来含め)
モノを売るときに市場が一つのツールとして用いられますが、そのツールをどう設計するかは販売結果の如何に大きく影響します。例えば、どの国でも政府財源を確保する上で国債が有効な手段として用いられますが、これはつまるところ国の借金なので、調達費用を安く済ませることが大事です。そのための方法として、オークションが広く用いられていますが、このオークションをどう設計すべきかを研究しています。
麗澤大学の好きなところはどこですか?
まだ着任したばかりで知らないところばかりですが、こじんまりとしたところは好きです。工学部棟が建設中なので工事の音が響いていますが、それでもキャンパスが静かなので落ち着いて仕事ができます。