麗澤の学びを支えるスペシャリスト
まなざしを、ともに

世の中に、“関係ない”ことなんてない。
だから学生とも、常に真剣に向き合います。

Magdalena Ionescu 助教
  • Magdalena Ionescu 助教
  • 主な担当科目 : 国際開発論/多文化社会研究E/English Seminar A・B/グローバル英語演習I〜IV
  • ルーマニアの首都ブカレストで生まれ育ち、日本に憧れて高校卒業と同時に留学生として来日。東京大学総合文化研究科で修士・博士課程修了。「学生には、様々な視点から考えられる力を育み、それに自信を持って、主張できる人になってほしいです」。
「私は10歳の時、それまでに独裁政治下にあった母国ルーマニアで革命が起きました。それを機に政治に関心を持った私は、日本で留学中に『人間の安全保障』という考え方に触れて、研究に没頭しました」。『国家中心』ではなく、人間一人ひとりの尊厳や自由、安全を守ろうというこの考え方はヨネスク先生自身の経験や考え方にしっくりきたと言います。やがてその考え方は、小さい時から同じ遊び場や教育の場で接していた、差別を受け続けているロマ民族の人々に目が向けられました。そういった少数派の視点から、市民に対しての『国家の役割や責任』のみならず、多数派と少数派の関係のあり方を、国際交流・国際協力専攻で学ぶ学生に教えています。そして、問題解決するためにどのような援助、接し方が求められるかを考えます。これは決して、「遠い国の他人事ではありません」と先生は言います。日本にもアイヌ民族もいるし、原子力発電所や沖縄基地問題にも通じる課題があります。「若者たちは、よく『自分には関係ない』と言います。けれど、関係のないことなんて、世の中にはひとつもありません。例えば、国内レベルで言えば、選挙に参加しない者でも、決められたことによる影響を受けます。また、国外で起きることが国内にまで波紋を広げ、その影響を受けます。同じく、『過去なんて関係ない』のではなく、実は、過去は現在や未来と密接な関係を持っています。過去は、各通過点で合意されたことによって、あらゆるシナリオの中のひとつだけが実現になりました。したがって、過去を知ることで、現在が理解でき、次にどのようなシナリオがあり得るのかが予測できます。私たち全員が今を生き、次の時代を決めるアクターなのです。ですから、過去の過ちを繰り返さずに、皆にとってより公平で、より幸せな未来を築く権利や責任があるのです」とヨネスク先生は語ります。「今の時代、情報はいやになるほどあります。しかし、その情報を単なるピースとして、別々に知るだけではなく、それによってどんなパズルが組み上げられるのかを考えてください。情報化時代には、“考える力”こそが人に求められる能力です」。
Magdalena Ionescu 助教

大学の学びは、覚えることではありません。
世界を広く深く考える、その出発点です。

Jason Morgan 助教
  • Jason Morgan 助教
  • 主な担当科目 : English Workshop C・D/Discussion on Culture & Society Ⅲ・Ⅳ/国際関係概説
  • アメリカ・ルイジアナ州出身。大学のサッカー部で日本人留学生と親しくなり、日本およびアジア諸国に興味を持つ。テネシー大学、ハワイ大学、名古屋大学などで学ぶ。「知識を問う試験はしません。とにかく考えてほしい」。
大学時代にアジアに興味を持ち、日本に留学し、中国で漢字を学び、韓国でハングルも学んだという行動派のモーガン先生。各国の歴史や国家の成り立ち、国同士の関係を研究し、その奥深さを学生たちに伝えています。「皆さんは、国家というのは当たり前の存在だと思っているかもしれませんが、ひとつの国が成立するには長い時間と複雑な経緯が存在しています。まずは国とは何か、という基本から考えていきます」。暗記するのでなく、考えることこそが大学での勉強だと言います。「国際関係概説の授業では、シリアを取り上げました。なぜ内戦が起き、各国がそこに関係してくるのか。それは政治だけでは解けません。歴史や文化、宗教など、幅広い知識を総動員して、初めて『今起きていることの意味』がわかるのです」。大学の授業は「一生続く学びの出発点だ」とモーガン先生は強調します。「勉強は、単位を取って終わりではありません。世の中は広く、そして深い。簡単に理解できることはひとつもありません。Make Connections! 常に学び、その知識を結びつけ、複雑な世界を読み解ける人になってください」。
Jason Morgan 助教

専門家も“答え”がわからない時代。
当事者である学生とともに問いを立てます。

花田 太平 助教
  • 花田 太平 助教
  • 主な担当科目 : グローバル・スタディーズ入門 A・B/Reading in Culture & Society Ⅲ・Ⅳ
  • 英国エクセター大学で修士・博士課程修了。帰国後、学術図書の出版社で4年間勤務し、教員に。「研究と教育は不可分で、学ぶほど人に伝えたくなります。麗澤大学は興味を追究できる学生が多く、教えるのが楽しいです」。
「今、世界は大きな転換期にあります」と花田先生。「私が担当する『グローバル・スタディーズ入門』の授業では、グローバル時代に求められる教養とは何かを学生たちと考えています。現在トランプ大統領が自国第一主義を掲げ、イギリスがEUを離脱し、カタルーニャが独立運動をするなど、グローバルとローカルが激しく交差しています。もう“先生が学生に知識を与える”という時代ではなく、専門家である教員と学生がともに問いを立て、教員自身もわからないことをともに学ばなければなりません」。そんな難しい時代だからこそ、「パニックにならないよう、足下を照らす教養を身につけてほしい」と先生は言います。「グローバル化には負の側面もあり、単純な善悪や正誤では世の中は語れません。私の専門の批評理論は、そういう現実を一歩下がって多面的に観察、相対化することで自分の拠って立つ場所を確かめる学問です。麗澤大学の学生たちはとても柔らかな心を持ち、海外に目を向ける人も多い。彼らから学ぶことがたくさんあります。多くの経験を積み、大いに考え、地に足の着いた人間に成長してほしいと願います」。
花田 太平 助教